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中国語ピンインの読み方と覚え方|ルール・声調・発音のコツ【一覧表つき】

中国語ピンインの読み方と覚え方|ルールと発音のコツ

➤この記事に必要な時間は約7分8秒です。

中国語ピンインの読み方と覚え方

悩む中国語学習者

中国語のピンインが大切なのはわかるけど、どう覚えればいいかわからない…!
読み方のルールや練習方法があれば教えてほしい!

タズ
タズ

大家好!タズです。幼少期を北京で過ごした僕が、中国語のピンインの読み方と覚え方を、一覧表と一緒にまとめました。日本人がつまずきやすい発音のコツも紹介します。

ピンインは、中国語の発音をローマ字で書き表したものです。漢字だけでは読み方が分からない中国語を学ぶとき、最初に身につけたい「発音の地図」のような存在です。

結論:ピンインは「声母・韻母・声調」の3つで覚える

結論:ピンインは、子音にあたる「声母」、母音にあたる「韻母」、音の高さを表す「声調」の3つでできています。まず4つの声調を体で覚え、次に日本語にない音(そり舌音・有気音など)を重点的に練習するのが近道です。

要素
役割
例:妈(mā)
声母(しょうぼ)
音のはじめの子音。21個
m
韻母(いんぼ)
声母のあとの母音の部分。36個前後
a
声調(せいちょう)
音の高さの上がり下がり。4種類+軽声
ā(1声)

そもそもピンインは何のためにある?

中国では、中国語のことを汉语(Hànyǔ)と呼びます。人口の9割以上を占める漢(汉)民族の言葉という意味です。汉语には広東語や上海語などたくさんの方言があり、その中で、北京の発音をもとに定められた標準語が普通话(Pǔtōnghuà)です。

日本で「中国語」として学ぶのは、この普通话です。ピンインは、普通话の発音を書き表すために1950年代に作られたローマ字の表記で、今では中国の小学校でも最初に習います。スマホで中国語を入力するときも、ほとんどの人がピンインで打ちます。

なお、台湾ではピンインではなく、注音符号(ㄅㄆㄇㄈ)という独自の記号で発音を学びます。台湾の中国語との違いは、台湾旅行で中国語は通じる?台湾華語の違いと使えるフレーズで紹介しています。

声調:4つの音の高さを覚える

中国語で一番大事なのが声調です。同じ「ma」でも、声調が違うとまったく別の意味になります。

声調
音の高さ
例
1声(ā)
高く平らにのばす。「あー」と歌うように
妈 mā(お母さん)
2声(á)
低めから一気に上げる。「えっ?」と聞き返すように
麻 má(しびれる)
3声(ǎ)
低くおさえる。「あぁ…」とがっかりするように
马 mǎ(馬)
4声(à)
高いところから一気に下げる。カラスの「カー」のように
骂 mà(叱る)
軽声(a)
軽く短く。記号はつけない
妈妈 māma の2つ目

余談ですが、下の文章が正しく発音できれば、四声はほぼ大丈夫です。僕が小さいころは、こういう文章を何度も口にしたおかげで、ずいぶん舌が柔らかくなりました。

妈妈骂马,马慢,妈妈骂马。
Māma mà mǎ, mǎ màn, māma mà mǎ.
(お母さんが馬を叱った。馬がのろかったので、お母さんはまた馬を叱った)

日本語に訳すと、なんだかシュールですね。笑 意味より、声調を一つずつ正確に言い分けることが大事です。

覚えておきたい声調の変化

  • 3声が続くと、前の3声は2声に変わる:你好 nǐ hǎo は、実際には「ní hǎo」と読む(表記は nǐ hǎo のまま)
  • 不(bù)は、4声の前で2声になる:不是 bù shì →「bú shì」
  • 一(yī)は、後ろの声調によって2声や4声に変わる:一个 yí ge、一天 yì tiān

ピンイン一覧表:声母21個

声母は、口のどこを使うかで6つのグループに分けると覚えやすくなります。

グループ
声母
唇を使う音
b p m f
舌先を歯ぐきにつける音
d t n l
のどの奥の音
g k h
舌の前を使う音
j q x
そり舌音
zh ch sh r
舌先を歯の裏に近づける音
z c s

ピンイン一覧表:韻母

種類
韻母
単母音
a o e i u ü
複母音
ai ei ao ou
i で始まる
ia ie iao iou(iu)
u で始まる
ua uo uai uei(ui)
ü で始まる
üe
-n で終わる
an en ian in uan uen(un) üan ün
-ng で終わる
ang eng iang ing uang ueng ong iong
そり舌の母音
er

韻母の数は、教科書によって数え方が少し違います。数を覚えるより、グループごとに声に出して読めるかを確認しましょう。

ピンインの書き方のルール

ピンインには、読み方とは別に「書き方」のルールがあります。教科書や辞書を読むときに戸惑わないよう、主なものを押さえておきましょう。

① 声調記号をつける位置

  • a があれば a につける:hǎo、kuài
  • a がなければ o か e につける:duō、xiè
  • iu と ui は後ろの文字につける:liù、duì
  • i に声調記号をつけるときは、点を取って記号をつける:nǐ

② y と w のつけ方

  • i で始まる音は、前に y をつける(または i を y に変える):i → yi、ia → ya
  • u で始まる音は、前に w をつける(または u を w に変える):u → wu、ua → wa
  • ü で始まる音は、yu と書く:ü → yu、üe → yue

③ ü の点を省くとき

j・q・x のあとでは、ü の点を省いて u と書きます(ju、qu、xu)。j・q・x のあとに「ウ」の音は来ないので、点がなくても区別できるからです。n・l のあとでは、nü(女)と nu(努)を区別するため、点を残します。

④ 区切りの記号「’」

音節の切れ目があいまいになるときは「’」を入れます。たとえば西安は Xī’ān。記号がないと「xian(先)」と1音節に読めてしまいます。

日本人がつまずきやすい発音のコツ

ピンインはローマ字なので、つい英語や日本語の感覚で読みたくなります。でも、見た目が同じでも、音がまったく違う文字があります。

音
コツ
有気音と無気音
p/b、t/d、k/g
p・t・k は息を強く出す。b・d・g は息を出さない。日本語のバ・ダ・ガほど濁らないので、日本人には「パ・タ・カ」に聞こえることも
そり舌音
zh ch sh r
舌先を上あごに向けて少しそらせる。北京の人は特にはっきり発音する
e
「エ」ではない。口を少し開けて、のどの奥から「ウ」と「オ」の間の音を出す
ü
唇を「ウ」の形にすぼめたまま「イ」と言う
-n と -ng
-n は「案内(あんない)」の「ん」、-ng は「案外(あんがい)」の「ん」。舌の位置が違う
x・q・j
x は「シ」、q は息を強く出す「チ」、j は濁らない「チ」に近い。英語の x や q とは別物
タズ
タズ

「大家好」が「ダージャーハオ」ではなく「ターチャーハオ」に聞こえるのも、この有気音・無気音の違いが理由です。ダージャーハオの意味と発音|「ター」に聞こえる理由で詳しく紹介しています。

ピンインの覚え方と練習方法

ピンインは、目で覚えるより耳と口で覚えるのが近道です。次の順番で進めてみてください。

順番
やること
1. 声調
ma の4声を、手で高さを描きながら声に出す。音声を聞いてまねするのが一番
2. 単母音
a o e i u ü を、特に e と ü に気をつけて練習
3. 声母
上の表のグループごとに。有気音と無気音、そり舌音を重点的に
4. 単語
你好、谢谢など、よく使う言葉をピンインつきで読む
5. 入力
スマホに中国語(ピンイン)キーボードを追加して、単語を打ってみる

5つ目のスマホ入力は、意外と効果があります。正しいピンインを打たないと、目当ての漢字が出てこないからです。遊び感覚で、自分のピンインの理解度を確かめられます。発音の確認には、ピンインで単語を引ける辞書アプリも便利です。おすすめはおすすめの中国語の辞書とアプリで紹介しています。

発音の参考に、こちらの動画もチェックしてみてください。

発音の教材は「音声つき」を選ぶ

ピンインを独学で身につけるなら、音声を聞きながら練習できる教材を1冊用意しましょう。音声つきの発音教材から、自分に合いそうなものを選んでください。単語も一緒に覚えるなら、音声をまねして声に出せるキクタン中国語 入門編もおすすめです。

独学で発音に自信が持てないときは、オンラインレッスンで、先生に一度聞いてもらうのも近道です。中国語のオンラインレッスン(italki)も参考にしてください。

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ピンインを覚えたら次にやること

まとめ:ピンインは声調から、耳と口で覚える

  • ピンインは声母・韻母・声調の3つでできている
  • 最初に4つの声調を体で覚える。3声の連続など、声調の変化もある
  • 声調記号は a → o・e → iu/ui は後ろ の順でつける
  • 日本人は有気音・そり舌音・e・ü・-n/-ngに注意
  • 音声つきの教材と、スマホのピンイン入力で練習する

声調や発音は、中国語の学習で最初にぶつかる壁です。でも、ここを乗り越えると、相手にちゃんと伝わる実感が持てて、中国語がぐっと楽しくなります。根気よく続ければ、いつか普通话で自然に会話できるようになります。加油!

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