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この記事を読めば、あなたも中国語ルーツのスペシャリストです!
大家好!タズです。
近年は中国語を第二外国語として、履修する人が増えているそうです。
また中国への語学留学もごく一般的で、とても人気です。
中国語の検定試験であるHSKの受験者も年々増加傾向にあります。
関連記事:『HSKの日程や結果発表、申し込み方法のまとめ』
それだけ中国語が注目される言語になってきたということでしょう。
この記事では、中国語の基礎知識について書いていこうと思います。
中国語はなぜ「汉语」と言うのか
中国では、中国語のことを「汉语Hànyǔ」と発音します。中国の言語なので、中国語と言えばいいのに、なぜわざわざ「汉语」と呼ぶ必要があるのでしょうか。ちなみに日本語表記では「漢語」になります。
実は、中国の全人口の9割以上を占める漢(汉)民族が使っている言葉が「汉语」であり、日本でいうところの中国語はずばりこの「汉语」を指しているのです。
汉语には様々な方言があり、発音の方法が異なります。日本でよく知られている広東語、上海語、福建省なども、みな汉语の方言です。中国では、特に北京語の発音を「普通话 Pǔtōnghuà」と呼び、これは香港や台湾、シンガポールなどいくつかの国や地域でも通用する言語です。
つまり、中国語だと教わって第二外国語として勉強していた言語は、中国の殆どを占める漢民族の「汉语」のうちの「普通话」だったというわけです。
中国語の繁体字と简体字の違いは?
中国の漢字には、日本と同じものもあれば違うものもありますよね。中国では、新中国設立後に日本とは異なった方法で繁体字を簡略化しています。これを简体字といいます。
简体字はシンガポールやマレーシアなど中国系の社会でも使われます。一方で台湾や香港では今でも繁体字を使うことが多いです。
中国語の発音表記のピンインとは何か
中国にはピンインという発音の表記があり、これには中国語独自の方法でローマ字が使われています。その大きな特徴の1つとしては、音節に声調と呼ばれるアクセントが付いていることです。この声調アクセントは全部で4つがあるので四声とも呼ばれています。
例えば①妈、②麻。③马。④骂の4つの漢字はピンインはそれぞれ「ma」と発音しますが、声調つまりはアクセントが異なります。
①妈 Mā(1声) 母
②麻 Má(2声) 麻、しびれる
③马 Mǎ(3声) 馬
④骂 Mà(4声) 叱る、ののしる
上の例のように、4つの声調で4つの意味を表すことができます。逆をいうと、声調を正しく使いこなせず、正しい発音が出来なければ、せっかくの自分の思いも相手にうまく伝わらなくなってしまいます。
声調や正しい発音を身につけることはとても難しく、根気がいる学習になります。しかし、根気強く中国語の発音を継続すれば、ぐっと中国語が楽しくなります。相手としっかり意思疎通ができ、それを実感できるためです。
余談ですが、下の文章が正しく発音できれば四声は大丈夫でしょう。
僕が小さい頃は、よくこういう文章のおかげで随分舌が柔らかくなりました。
妈妈骂马,马慢,妈妈骂马
Māmā mà mǎ mǎ màn māmā mà mǎ
文章自体に大した意味はありませんが、発音が大事です。ちなみに訳すとこんな感じです。
「母が馬を叱った。馬は(走るのが)遅かった。母は(また)馬を叱った」
中国語から日本語に訳すと、この文章はなんだかシュールですね。笑
中国語の早口言葉や発音に興味がある方は、以下を参考にしてください。
中国語の発音練習の方法のひとつとして、早口言葉はおすすめです。中国語は発音がとても重要ですし、間違えると、思うように相手に伝わりません。単語や文法を覚えながら発音もマスターしていきましょう。中国語の早口言葉18選
最後に
学習を進めていくとわかりますが、中国語はとても奥が深いです。発音などいくつか壁にぶつかる時が来る時がやってきます。特に「声調」は、中国語学習の最初の方に現れ、苦しんだ方も多いのではないでしょうか。
しかし、四声を正しく発音できないと意味が通じないどころか、全く別の意味を相手に伝えてしまう危険性があります。声調、発音は粘り強く習得していくことをおすすめします。
中国語の発音や勉強を根気強く続けていけば、いつかは「普通话 Pǔtōnghuà」で会話できるようになるので、心配しなくても大丈夫です。
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