➤この記事に必要な時間は約7分8秒です。


中国語のピンインが大切なのはわかるけど、どう覚えればいいかわからない…!
読み方のルールや練習方法があれば教えてほしい!

大家好!タズです。幼少期を北京で過ごした僕が、中国語のピンインの読み方と覚え方を、一覧表と一緒にまとめました。日本人がつまずきやすい発音のコツも紹介します。
ピンインは、中国語の発音をローマ字で書き表したものです。漢字だけでは読み方が分からない中国語を学ぶとき、最初に身につけたい「発音の地図」のような存在です。
結論:ピンインは「声母・韻母・声調」の3つで覚える
そもそもピンインは何のためにある?
中国では、中国語のことを汉语(Hànyǔ)と呼びます。人口の9割以上を占める漢(汉)民族の言葉という意味です。汉语には広東語や上海語などたくさんの方言があり、その中で、北京の発音をもとに定められた標準語が普通话(Pǔtōnghuà)です。
日本で「中国語」として学ぶのは、この普通话です。ピンインは、普通话の発音を書き表すために1950年代に作られたローマ字の表記で、今では中国の小学校でも最初に習います。スマホで中国語を入力するときも、ほとんどの人がピンインで打ちます。
なお、台湾ではピンインではなく、注音符号(ㄅㄆㄇㄈ)という独自の記号で発音を学びます。台湾の中国語との違いは、台湾旅行で中国語は通じる?台湾華語の違いと使えるフレーズで紹介しています。
声調:4つの音の高さを覚える
中国語で一番大事なのが声調です。同じ「ma」でも、声調が違うとまったく別の意味になります。
余談ですが、下の文章が正しく発音できれば、四声はほぼ大丈夫です。僕が小さいころは、こういう文章を何度も口にしたおかげで、ずいぶん舌が柔らかくなりました。
妈妈骂马,马慢,妈妈骂马。
Māma mà mǎ, mǎ màn, māma mà mǎ.
(お母さんが馬を叱った。馬がのろかったので、お母さんはまた馬を叱った)
日本語に訳すと、なんだかシュールですね。笑 意味より、声調を一つずつ正確に言い分けることが大事です。
覚えておきたい声調の変化
- 3声が続くと、前の3声は2声に変わる:你好 nǐ hǎo は、実際には「ní hǎo」と読む(表記は nǐ hǎo のまま)
- 不(bù)は、4声の前で2声になる:不是 bù shì →「bú shì」
- 一(yī)は、後ろの声調によって2声や4声に変わる:一个 yí ge、一天 yì tiān
ピンイン一覧表:声母21個
声母は、口のどこを使うかで6つのグループに分けると覚えやすくなります。
ピンイン一覧表:韻母
韻母の数は、教科書によって数え方が少し違います。数を覚えるより、グループごとに声に出して読めるかを確認しましょう。
ピンインの書き方のルール
ピンインには、読み方とは別に「書き方」のルールがあります。教科書や辞書を読むときに戸惑わないよう、主なものを押さえておきましょう。
① 声調記号をつける位置
- a があれば a につける:hǎo、kuài
- a がなければ o か e につける:duō、xiè
- iu と ui は後ろの文字につける:liù、duì
- i に声調記号をつけるときは、点を取って記号をつける:nǐ
② y と w のつけ方
- i で始まる音は、前に y をつける(または i を y に変える):i → yi、ia → ya
- u で始まる音は、前に w をつける(または u を w に変える):u → wu、ua → wa
- ü で始まる音は、yu と書く:ü → yu、üe → yue
③ ü の点を省くとき
j・q・x のあとでは、ü の点を省いて u と書きます(ju、qu、xu)。j・q・x のあとに「ウ」の音は来ないので、点がなくても区別できるからです。n・l のあとでは、nü(女)と nu(努)を区別するため、点を残します。
④ 区切りの記号「’」
音節の切れ目があいまいになるときは「’」を入れます。たとえば西安は Xī’ān。記号がないと「xian(先)」と1音節に読めてしまいます。
日本人がつまずきやすい発音のコツ
ピンインはローマ字なので、つい英語や日本語の感覚で読みたくなります。でも、見た目が同じでも、音がまったく違う文字があります。
p/b、t/d、k/g
zh ch sh r

「大家好」が「ダージャーハオ」ではなく「ターチャーハオ」に聞こえるのも、この有気音・無気音の違いが理由です。ダージャーハオの意味と発音|「ター」に聞こえる理由で詳しく紹介しています。
ピンインの覚え方と練習方法
ピンインは、目で覚えるより耳と口で覚えるのが近道です。次の順番で進めてみてください。
5つ目のスマホ入力は、意外と効果があります。正しいピンインを打たないと、目当ての漢字が出てこないからです。遊び感覚で、自分のピンインの理解度を確かめられます。発音の確認には、ピンインで単語を引ける辞書アプリも便利です。おすすめはおすすめの中国語の辞書とアプリで紹介しています。
発音の参考に、こちらの動画もチェックしてみてください。
発音の教材は「音声つき」を選ぶ
ピンインを独学で身につけるなら、音声を聞きながら練習できる教材を1冊用意しましょう。音声つきの発音教材から、自分に合いそうなものを選んでください。単語も一緒に覚えるなら、音声をまねして声に出せるキクタン中国語 入門編もおすすめです。
独学で発音に自信が持てないときは、オンラインレッスンで、先生に一度聞いてもらうのも近道です。中国語のオンラインレッスン(italki)も参考にしてください。
ピンインを覚えたら次にやること
- あいさつを言ってみる:ニーハオマーの返し方|実は中国人はあまり使わない?
- 教材を選ぶ:中国語の学習をサポートするおすすめ参考書
- 参考書を選ぶ:HSKのおすすめ参考書7選を徹底比較
- 目標を作る:HSK試験日程・受験料・申込方法(HSKは簡体字。漢字とピンインをセットで覚えましょう)
まとめ:ピンインは声調から、耳と口で覚える
- ピンインは声母・韻母・声調の3つでできている
- 最初に4つの声調を体で覚える。3声の連続など、声調の変化もある
- 声調記号は a → o・e → iu/ui は後ろ の順でつける
- 日本人は有気音・そり舌音・e・ü・-n/-ngに注意
- 音声つきの教材と、スマホのピンイン入力で練習する
声調や発音は、中国語の学習で最初にぶつかる壁です。でも、ここを乗り越えると、相手にちゃんと伝わる実感が持てて、中国語がぐっと楽しくなります。根気よく続ければ、いつか普通话で自然に会話できるようになります。加油!

