➤この記事に必要な時間は約6分40秒です。
「中国語って難しい!!勉強が辛い…」
それって、中国語と日本語の違いが原因かもしれません…
大家好!タズです。
この記事では、中国語と日本語の違いについて話したいと思います。
なぜ日本人が中国語を習得するのが、こんなに難しいのでしょうか。また、どうしたら中国語を効率よくマスターすることができるのでしょうか。
中国語と日本語の違いは色んなところに現れます。
漢字の意味もそのひとつです。
例えば、漢字の『大家』は中国語と日本語で意味が異なります。
中国語で『大家』は不動産の大家さんという意味ではありません。
もっと意外な意味です。
ヒントは冒頭の僕のあいさつです。
中国語で『大家』がどういう意味か知りたい方は、是非下の動画をご覧ください。
中国語には声調と呼ばれるアクセントがあり、音声付きの方が耳に残り、理解しやすいからです。
中国語をすでに使っている人も、これから学習する人も、楽しめる内容になっています。
視聴してくれた方からも、
「楽しく中国語を学習できた」との声をいただき、とても感謝です…!
日本語と中国語の相違点は、身近な漢字にも表れているのですね。
【要注意】中国語と日本語で意味が違う漢字をご紹介。紛らわしい漢字とは?
中国語と日本語の共通点について、もっと知りたい方は関連記事をクリック!
↓
(2021年度版)中国政府公認資格であるHSKの最新情報はこちらをクリック。
中国語と日本語の発音と声調について
まず中国語には、日本語にない発音があります。
これは中国語の方が、発音の数が圧倒的に多いためです。
日本語では「あいうえお」の5通りの母音があり、発音は51音ありますよね。
一方、中国語では母音が36通りあり、発音パターンは約400音もあるのです。
また、中国語にはそれぞれの音節に声調と呼ばれるアクセントがあり、この声調を間違えると全く別の意味で相手に伝わってしまう危険があります。
さらに中国語では日本語以上に方言による差が大きく、同じ中国人であっても聞き取りづらい、あるいは全く聞き取れないような方言も数多くあります。
つまり、中国語とは発音に非常に多くのバリエーションがあり、日本語にはない発音が多い言語なのです。
中国語の発音の日本語フリガナについて
海外旅行に出かける前に、現地の言葉を勉強していく人は多いのではないでしょうか。
例えば、長期休みに台湾旅行に行きたいときには、もちろん台湾であれば場所によって日本語も通じますが、簡単な中国語や台湾語を覚え、実際に現地で使ってみたいですよね。
台湾旅行について詳しく知りたい方は、関連記事をクリック!
↓
中国語の文章や単語に、日本語のカタカナのルビがふってある参考書や旅行ガイドが多数ありますが、個人的にはそれは中国語の発音を向上させるという点において、あまり意味がないと思います。
中国語にはたくさんの発音があると話しましたが、日本語にはない発音を日本語であるカタカナで表すことはなかなか難しいですよね。
実際に参考書や旅行ガイドにある発音ルビの通り話しかけて、あまり相手に通じなかったという経験はないでしょうか。
これも個人的な意見ですが、外国語の習得の近道は、日本語と切り離して考えて、学習することだと思います。
中国語は中国語で、英語は英語と頭を切り替えて、習得していく必要があります。
中国語であれば、ピンインや声調を徹底して身につけ、英語では発音記号の発音の基礎を身につけることが語学習得の近道であると思います。
中国語と日本語の語順について
中国語と日本語では文章を構成する語順が全く違います。
中国語は英語と同じ語順をしており、英語の学習との相性がとてもいいと思います。
中国人の多くが英語の習得が得意であるのも、中国語と英語の語順が似ているからと言われています。
例えば、
日本語で「私はあなたを愛しています」という文章は、
中国語では「我爱你 Wǒ ài nǐ」となりますよね。
英語では「I love you」と表します。
中国語と日本語、英語の違いがわかりましたか?
日本語では、主語のあとに目的語(あなた)がきており、最後に主語の動作を表す動詞(愛する)が来ています。
一方、中国語と英語では、主語の直後に動詞(愛する)が来ており、動詞の目的である目的語(あなた)が最後に来ていますよね。
日本語を、中国語と英語に寄せるならば、「私は愛しています、あなたを」となるはずですが、こんな日本語の使い方をしている人はあまりいないですよね。
つまり、中国語と日本語は文章を組み立てる語順がそもそも異なるので、このことも中国語の習得をより困難にしている原因の一つでなのです。
中国語と日本語で意味の異なる漢字5選
日本人は小さい頃から日本語の漢字に慣れ親しんできました。
そういう意味では、中国語習得には大きなアドバンテージであり、欧米人よりも圧倒的に有利と言えます。
一方で、漢字の知識がある分、気をつけなくてはならないことがあります。
それは、同じ漢字でも中国語と日本語では意味が異なることがあるということです。
以下の5つは、日本語でよく耳にする単語ばかりですが、中国語ではそれぞれどのような意味になるか考えてみましょう。
①工作②愛人③告訴④小心⑤勉強
①の工作は、日本語のように何かを作るという意味ではありません。中国語では「工作 Gōngzuò」は一般的に仕事という意味になります。
②の愛人も、決して悪い意味では使われません。「愛人 Àirén」は妻や恋人を指す言葉なのです。もちろん中国では堂々と「愛人」と口に出しても、周りから視線を浴びることはありません。
③の告訴は、穏やかではないような気がしますが、中国語ではそんなことはありません。「告诉 Gàosù」は中国語でごく一般的に教えるという意味です。英語でいうところの”tell”に当たります。
④の「小心 Xiǎoxīn」は、気をつけるという意味になります。小心者のように臆病者という意味にはなりませんので、注意が必要です。
ちなみに中国語で臆病者は、「胆小鬼 Dǎnxiǎoguǐ」となります。
⑤の勉強は、日本語のように学習するの意味では使われません。
中国語で「勉強 Miǎnqiáng」は一般的には無理をするという意味になります。
中国語で勉強は「学习 Xuéxí」となります。
旅行先で使える一言を知りたい方は、関連記事をクリック!
↓
関連記事:『旅行先で使える中国語①ホテル宿泊編』
中国語を効率的に習得するには
中国語と日本語は語順や発音が異なりますが、それでも効率的にマスターしたいですよね。
中国語を習得するには、スカイプを利用する方法、アプリを使う方法、シャドーイング、中国語教室に通うなど、いろいろな方法があります。
それぞれにはメリットとデメリットがありますので、自分に合った方法を探っていくといいと思います。
個人的には、まずは中国語の検定試験を活用することをおすすめします。自分の実力を知ることができますし、エントリーしてしまうと勉強せざるを得ないので、いい意味で強制力が生じます。中国語検定とHSKが有名で、中国語のレベルアップのきっかけにもなると思います。
中国語の検定試験について、詳しく知りたい方は関連記事をクリック!
↓
最後に
中国語と日本語では、発音や語順、漢字の意味など確かに異なる点がたくさんあります。
これは中国語に限らず言語を習得するうえでぶつかる壁ですので、慣れていくしかないでしょう。
ただ、欧米人と比べるとやはり日本人は漢字に慣れ親しんだ分、中国語習得に有利であると言えます。
中国語検定やHSKなどの検定試験を通して根気よく学習を続け、中国語を中国語として理解するできるようになれば、中国語のレベルは飛躍的に上達すると思います。
中国語を深く理解するには、優れた参考書が必要です。
今イチオシの参考書が知りたい方は、関連記事をクリック!
↓
関連記事:『中国語の学習をサポートするおすすめ参考書をご紹介します!』